ノートパソコンの消費電力を調べる4つの方法と電気代早見表

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ノートパソコンの消費電力を調べる

「電気代が上がった気がする……」そう感じてPCの消費電力を調べようとしたとき、「どこを見ればいいの?」と困った経験はありませんか。
ACアダプターの数字を見るのか、ソフトで計測するのか、仕様書を調べるのか——調べ方はひとつではありません。

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ノートパソコンの消費電力とは?基本を3分で理解する

消費電力のW(ワット)という単位の意味

「消費電力○○W(ワット)」という表記、パソコンの箱や仕様書でよく見かけますよね。
Wとは、電気を1秒間にどれだけ使うかを示す単位です。
数値が大きいほど、電気をたくさん消費しています。
わかりやすくたとえると、蛇口から流れる水の勢いと同じイメージ。
Wが大きいほど、水(電気)がドバドバ出ている状態です。
ノートパソコンの場合、一般的な機種では標準使用時で約6〜30W程度の範囲に収まります(出典:テラセル「ノートパソコンの消費電力はどのくらい?」)。
思ったより少ない、と感じた方も多いのではないでしょうか。

最大消費電力と標準時消費電力の違い(重要)

ここが、最も誤解されやすいポイントです。
ノートパソコンの消費電力には、大きく2種類あります。

  • 最大消費電力:CPUやGPUがフル稼働したときの上限値(例:65W)
  • 標準時消費電力:普通の作業をしているときの平均的な消費量(例:6〜30W)
    ACアダプターや仕様書に書かれている数値は、基本的に「最大消費電力」。
    つまり、常時その電力を消費しているわけではありません。
    たとえばNECのLAVIEシリーズでは、スリープ時0.4W・標準時6.2W・最大時65Wと大きな差があります(出典:テラセル「ノートパソコンの消費電力はどのくらい?」)。
    電気代を計算するときに最大値を使ってしまうと、実態よりずっと高い金額になります。
    電気代の見積もりには「標準時消費電力」を使うのが正解です。

デスクトップ・ゲーミングPCとの消費電力比較

ノートパソコンは、他のPCに比べてどのくらい省エネなのでしょうか。

種類標準時の目安最大時の目安
ノートパソコン6〜30W45〜65W
デスクトップPC30W〜117W〜
ゲーミングPC12〜50W200〜280W


(参考:テラセルHTBエナジー
デスクトップPCやゲーミングPCと比べると、ノートパソコンの省エネ性能は段違いです。
「同じ仕事をするなら、ノートPCのほうが電気代が安い」というのは、数字で見ると一目瞭然ですね。


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ノートパソコンの消費電力を調べる4つの方法

調べ方は目的によって使い分けるのがベストです。まず4つの方法を一覧でご確認ください。

方法手軽さ正確さこんな人に向いている
①本体・ACアダプター確認★★★△(最大値のみ)とりあえず確認したい
②メーカー公式・仕様書★★☆◎(標準・最大両方)電気代を正確に計算したい
③ソフト(HWMonitor等)★★☆○(リアルタイム)今の消費電力を知りたい
④ワットチェッカー実測★☆☆◎(周辺機器込み)本当の電気代を知りたい


それぞれの詳しい手順を見ていきましょう。

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【方法①】本体・ACアダプターの表示を確認する(一番手軽)

まず試してほしいのが、ACアダプターの裏面や本体底面を見ることです。
ACアダプターには、たとえば以下のような記載があります。
OUTPUT: 19.5V = 3.34A
この場合、電圧×電流=消費電力の計算式から、19.5V × 3.34A = 約65W が最大出力の目安になります。
ただし、これはACアダプターが供給できる「最大値」であり、実際にパソコンが常時消費している電力ではありません。
「書いてある数値=毎時の電力」と思い込むと、電気代を大幅に過大評価してしまいます。
手軽に確認できる反面、実消費電力の把握には向かない方法です。

【方法②】メーカー公式サイト・仕様書で調べる(正確)

信頼性という点では、メーカー公式の仕様書が一番です。
手順はシンプルです。

  1. Google等で「機種名 仕様」と検索する(例:「LAVIE N16 仕様」)
  2. メーカー公式ページの仕様一覧を開く
  3. 「消費電力」の項目を確認する
    NEC・富士通・Lenovo・DELLなど主要メーカーの公式サイトでは、「スリープ時」「標準時」「最大時」の3段階で消費電力が記載されています。
    たとえば富士通「FMVM55K3BA」では、標準時約7.4W・最大時約65Wと明記されています(出典:ENEOS Power「パソコンの消費電力はどれくらい?」)。
    電気代を計算したいなら、この「標準時消費電力」の数字を使いましょう。

【方法③】ソフト(HWMonitor・タスクマネージャー)で確認する(リアルタイム)

「今この瞬間、何Wを消費しているか」をリアルタイムで知りたいなら、ソフトウェアが便利です。
◆ HWMonitor(無料)
CPUID社が提供する無料ツールで、CPU・GPUの消費電力をリアルタイムで確認できます。
使い方の手順は次のとおりです。

  1. CPUID公式サイトからダウンロード・インストール2. 起動すると、各パーツの状況が自動で一覧表示される3. 「Powers」の項目を探す4. 「Value」が現在値、「Min」「Max」が計測開始からの最小・最大値
    (参考:gigafree.net「HWMonitorのダウンロードと使い方」
    ◆ Windowsタスクマネージャー
    ソフトのインストールが不要で、すぐ使えます。
  2. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く2. 「プロセス」タブを選択3. 列ヘッダーを右クリック→「電力消費量」を追加4. アプリごとの目安(低・中・高・非常に高い)を確認する
    ただし、いずれもディスプレイや周辺機器は含まれない推定値である点には注意が必要です(出典:chibi-key blog)。PC全体の正確な消費電力を知りたい場合は、次の方法④と組み合わせるのがおすすめです。

【方法④】ワットチェッカー(実測器)で計測する(最も正確)

「本当の電気代を知りたい」なら、ワットチェッカーを使った実測が最強です。
コンセントに差し込むだけで、その家電が「今何Wを消費しているか」をリアルタイムで表示してくれる測定器です。1,500〜3,000円程度で、Amazonや家電量販店で購入できます。
ソフトウェア計測との最大の違いは、ディスプレイ・USBハブ・スピーカーなど、周辺機器を含めた合計電力を計測できる点。
在宅ワーク中に「ノートPC+モニター+スピーカー」をまとめて測れば、本当の電気代が見えてきます。
外付けモニターだけで追加10〜11W消費することも、実測で確認されています(出典:I-O DATA「パソコン周辺機器の消費電力を調べてみた!」)。
ノートPC本体だけを計測していると、周辺機器分をまるごと見落とすことになります。
長期的な節電管理にも役立つので、電気代が気になる方には一度試してみる価値があります。

📌 関連記事:ノートPCを閉じたまま使う場合の熱問題にも注意 → ノートパソコンを閉じたまま使うと何度まで上がる?熱対策5選


作業内容によって消費電力はどう変わる?

「パソコンをつけているだけで電気代は一定」と思っていませんか?実は、何をしているかによって消費電力は大きく変わります。
在宅ワーカーにとって電気代を把握するうえで、知っておいてほしい視点です。

文書作成・メール作業時(最小:7〜15W)

WordやExcel、メールの送受信といった軽作業では、消費電力が最も低い状態になります。
CPUへの負荷がほとんどかからないため、バッテリーも長持ちします。
在宅ワーク中にワットチェッカーで計測したら「8Wだった」という声もあるほど、文書作業は省エネです。
「毎日8時間PCを使っているのに電気代が意外と安い」と感じている方の多くは、作業内容が軽いことが理由です。

動画視聴・Zoom会議時(中程度:15〜30W)

YouTubeを見たり、オンライン会議をしたりすると、消費電力は一段上がります。
注目したいのがディスプレイの輝度設定。外付けモニターの輝度を80%に設定した場合、モニターだけで10W前後の消費が確認されています(出典:I-O DATA)。
ZoomでカメラをONにすると、カメラ処理によるCPU負荷が増加し、さらに電力が上がります。
「会議中だけバッテリーの減りが早い」と感じている方は、まさにこれが原因です。

動画編集・高負荷ゲーム時(最大:45〜65W以上)

動画編集ソフトや3Dゲームでは、CPUとGPUが同時にフル稼働します。
消費電力は最大値近くまで跳ね上がり、45〜65W以上になることも珍しくありません。
作業ごとの電気代の目安を下の表で確認してみてください。電気料金単価は資源エネルギー庁の参考値をもとに、目安として31円/kWhで試算しています(※実際の単価は契約プランによって異なります)。

作業内容目安消費電力1時間の電気代1日8時間×月30日
文書作成・メール約10W約0.31円約74円
動画視聴・Zoom約25W約0.78円約186円
動画編集・ゲーム約55W約1.71円約410円


(筆者算出:消費電力(kW)×時間×30日×31円/kWh)
ゲーム・動画編集の日と、メール作業の日とでは電気代が5倍以上変わる計算になります。
自分の作業パターンを振り返ると、改善のヒントが見えてきます。


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自分のノートPCの月間電気代を計算してみよう

電気代の計算式と具体例

電気代の計算式はシンプルです。

電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
(出典:HTBエナジー「パソコン1ヵ月の電気代は?」
電気料金単価の目安は31円/kWhですが、契約プランによって変わるため、電力会社の明細書で確認するとより正確です。
具体例:標準時25Wのノートパソコンを1日5時間・30日使った場合
0.025kW × 5時間 × 30日 × 31円 = 約116円/月
月116円。思ったより安い、と感じる方が多いはずです。ただし、外付けモニターやスピーカーを接続していると、実際はこれより高くなります。

電気代シミュレーション早見表(使用時間別)

自分の状況をすぐ当てはめられるよう、早見表を用意しました。
電気料金単価は目安として31円/kWhで計算しています(資源エネルギー庁参考値)。

消費電力1日3時間1日5時間1日8時間
10W(軽作業)約28円/月約47円/月約74円/月
25W(標準的)約70円/月約116円/月約186円/月
45W(高負荷時)約126円/月約210円/月約335円/月


(筆者算出:消費電力(kW)×時間×30日×31円/kWh)
NEC公式の試算でも、「10Wのノートパソコンを1日5時間使用した場合、1ヵ月で約46.5円」と紹介されており、上記の数値と近い結果です(出典:NEC LAVIE「ノートパソコンの消費電力・電気代はどれくらい?」)。
自分の機種の「標準時消費電力」と「1日の使用時間」を当てはめてみてください。

📌 関連記事:スペックや用途の見直しを検討している方はこちら → ノートパソコンのスペックを上げる前に確認すべき3つのこと


ノートパソコンの消費電力を下げる設定5選

省電力モード・バランスモードの切り替え方(Windows/Mac)

設定ひとつで消費電力を抑えられます。OSごとの手順を確認してください。
【Windowsの場合】

  1. 画面右下の電池アイコンをクリック2. スライダーを「省電力」側に動かす
    または
  2. 「設定」→「システム」→「電源とスリープ」→「電源の追加設定」2. 「省電力」プランを選択
    【Macの場合】
  3. 「システム設定」を開く2. 「バッテリー」→「低電力モード」をオンにする
    省電力モードに切り替えると、CPUの最大パフォーマンスを抑えることで消費電力が下がります。文書作業やメールがメインの方は、常時省電力モードでも速度の体感差はほぼありません。

📌 関連記事:閉じたまま使うクラムシェルモードの電源設定はこちら → ノートPC閉じたまま電源を入れる方法|Windows・Mac別に解説

ディスプレイ輝度を下げる・スリープ時間を短縮する

消費電力に影響しやすいのが、ディスプレイの輝度です。
輝度を100%→50%程度に下げるだけで、消費電力を一定量削減できるケースがあります(目安値)。「明るさをちょっと落とすだけ」という手軽さの割に、効果が実感しやすい節電方法です。
スリープ設定を「5分操作しなかったら自動スリープ」にしておくと、短い離席時も無駄な消費を防げます。小さな設定変更ですが、積み重なると月の電気代に地味に効いてきます。

不要なバックグラウンドアプリを終了させる

「なんかバッテリーの減りが早い」と感じるとき、裏で動いているアプリが原因かもしれません。
以下の手順で、電力を多く使っているアプリを特定して終了できます。

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを起動
  2. 「プロセス」タブを開
  3. 「電力消費量」列で「高」「非常に高い」となっているアプリを終了する
    ブラウザのタブを大量に開いたまま放置すると、それだけでCPU負荷と消費電力が上がります。
    「使っていないタブは閉じる」という習慣だけで、じわじわとした節電につながります。

まとめ

この記事で解説した3つの重要ポイントを振り返りましょう。

  • 消費電力の調べ方は4つある:本体確認・仕様書・ソフト計測・ワットチェッカー実測、目的に応じて使い分けるのが正解(出典:HTBエナジー
  • 最大消費電力と標準時消費電力は別物:電気代計算に最大値を使うと実態より大幅に高くなる。仕様書の「標準時」の数字を使おう(出典:テラセル
  • 作業内容と設定変更で電気代は大きく変わる:文書作業とゲームでは月の電気代が5倍以上の差になることも。省電力モードや輝度調整で今日から節電できる(出典:NEC LAVIE
    「まず自分のノートPCの標準時消費電力を調べてみる」、それだけで電気代の見え方がガラッと変わります。
    今日の作業後に、仕様書かHWMonitorで一度確認してみてください。“`


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