ノートパソコン充電器を代用する方法5選|選び方と注意点も解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
ノートパソコン充電器を代用する方法5選

充電器を忘れたり、急に使えなくなったりすると慌てますよね。

でも、純正品がなくても正しい方法を選べば安全に充電できます。この記事では、すぐ試せる代用方法5つ紹介し、安全に選ぶポイントや避けるべきこともまとめました。

この記事でわかること

  • USB PD対応かどうかが代用方法の分岐点
  • 電圧一致・W数以上・PSE認証が選び方の鉄則
  • GaN充電器の常備が「忘れ問題」の根本解決策

すぐに代用方法を知りたい人は「今すぐ使える!代用方法5つ」へどうぞ。


タップで読みたいところにジャンプ

ノートパソコン充電器の代用は可能?まず確認すること

条件を満たせば代用は可能です。
でも、自分のPCがどのタイプかで使える方法が違うので、まずはそこを確認しましょう。

USB PDに対応しているかどうかを機種別に確認するやり方

まず確認するのは、USB-CポートがUSB PD(Power Delivery)対応かどうかです。

USB PDとはUSB-IFという団体が決めたた給電規格で、2021年に策定されたUSB PD 3.1から最大240W(48V/5A)まで対応する規格ができて、ノートPCの充電で広く使われるようになりました(出典:USB Promoter Group 公式発表)。

スポンサーリンク

自分のPCがUSB PD対応かどうかは、こんな方法で確認できます。

  • 本体を見る:USB-CポートのそばにBolt(⚡)マークや「PD」と書いてあれば対応機種
  • 仕様を調べる:メーカー公式の製品ページに「USB Power Delivery」や「USB PD充電」と書かれているかどうか
  • 機種の例:MacBook Air/Pro(2017年以降)、Dell XPS・Latitude(2019年以降の多くのモデル)、Lenovo ThinkPad(2018年以降の多くのモデル)、HP Spectre・ENVY(2019年以降)はUSB PD対応のことが多いです

ただし、Microsoft Surfaceは専用コネクタ「Surface Connect」を使っていて、USB PDに対応していないモデルが多いので注意してください。

USB-Cポートがあっても充電できるとは限りません。データ転送だけのUSB-Cポートにに挿しても充電は始まらないので、ポートの仕様を必ず確認してください(出典:サンワサプライ「USB PDとは?」)。

USB PD非対応のパソコンはどうする?

USB PD対応でないパソコン、たとえばSurfaceや昔のDCジャックを使うタイプは、専用のACアダプターが必要です。

代わりの充電器を選ぶときに守るべき大事なポイントは3つ。

  • 電圧(V)は純正と同じであること
  • 電流(A)とワット数(W)は純正と同じかそれ以上のものを選ぶこと
  • コネクタの極性(+−の向き)が純正と一致していること

純正アダプターの裏面には「OUTPUT:19.5V ⎓ 3.34A」のような記載があります。
必要なワット数は電圧×電流で計算でき、この例では 19.5 × 3.34 ≒ 65W です。

とくに見落としがちなのがコネクタの極性(+−の向き)です。DCジャック型の互換アダプターには外側がプラス・内側がマイナスの「逆極性」品がもあり、間違えて接続するとパソコンの回路が壊れることがあります。
純正アダプターの極性表示(⊙→ または ←⊙の記号)を必ず確認しましょう。


スポンサーリンク

今すぐ使える!充電器の代用方法5つ

①スマホのUSB-C充電器を使う

PCがUSB PD対応なら、手元のスマホ充電器で代用できます。
ただし出力ワット数には注意してください。

スマホ用充電器は18W~45Wくらいが多く、多くのノートPCで必要な45W~65Wに足りないことがあります。
ワット数が不足すると、充電しながら使うとバッテリー残量が減ることも…。

会議中に同僚のスマホ充電器を借りたけど、結局バッテリーが0%になった経験のある人もいるでしょう。
ワット数が足りないと、充電ではなく「減りが遅くなっている」状態になっているのです。

ワット数が足りないと感じたら、次の省エネ設定でPCの消費電力を下げてください。

  • 省電力モード(バッテリーセーバー)に切り替える
  • 画面の明るさを最低にする
  • Wi-FiやBluetoothは必要なときだけオンにする

どうしても充電が追いつかない場合は、PCをスリープ状態にして充電専用として使う方法が現実的です。

②USB PD対応のモバイルバッテリーを使う

外出先で使うならこれが頼りになります。条件を必ず確認しましょう。

  • モバイルバッテリーの出力が65W以上(PD対応)であること
  • 使用するケーブルもPD対応のUSB-Cケーブルを使うこと

ケーブルのW数を忘れがちなので注意してください。
USB PDで60Wを超える出力が必要な場合は、「eMarker(イーマーカー)チップ」入りの5A対応ケーブルが必要になります。
3A対応ケーブルだと最大60Wまでしか給電されません(出典:サンワサプライ「USB PDとは?」)。
パッケージや商品ページの仕様欄に「USB PD 100W対応」「5A対応」と書いてあるか確認してください。

充電が遅いと感じたら、まずはケーブルを疑いましょう。
容量は20,000mAh以上で65W以上対応のモバイルバッテリーがあると、一般的なノートPCならほぼ満充電できます。

③別PCや他社純正充電器を借りる・使い回す

USB PD対応機種同士であれば、メーカーをまたいで充電器を使い回せます。
例えばMacBook Pro用の純正USB-C充電器でLenovo ThinkPadを充電することも可能です(出典:サンワサプライ「USB PDとは?」)。

ただし、借りる充電器の出力が自分のPCの必要ワット数を大きく下回ると、充電が遅くなったり、使いながらだとバッテリーが減ることもあります。
借りる前に出力を確認してください。

④GaN小型充電器を常備しておく

充電器を忘れる問題を根本から解決する方法です。
緊急用ではなく、普段の運用を変えて焦りを減らします。

GaN(窒化ガリウム)充電器は、シリコンの代わりにGaNという半導体を使い、発熱が少なくて小型軽量なのが特徴です。

例えばAnkerの「Anker 735 Charger(GaN Prime 65W)」は約80~90gで65W出力ができ、純正アダプターの200~300gに比べてかなり軽いです。
USB-Cポートが2つあるので、ノートPCとスマホを同時に充電できます。

おすすめは「職場と自宅にそれぞれ1台ずつ置く」スタイル。
大きい純正アダプターは自宅に置いて、小さいGaN充電器を職場や出張用バッグに入れておくと、充電器を忘れなくなります。
純正を買い足すよりも費用が抑えられることが多く、コストパフォーマンスも良いです。

⑤車のシガーソケットや公共電源スポットを利用する

車移動中ならUSB PD対応のカーチャージャーが使えます。
65W以上対応品は家電量販店やネット通販で2,000~4,000円くらいで手に入ります。

公共スポットでは以下のようなところに電源やUSB充電ポートが設置されていることがあります。

  • スターバックス・コメダ珈琲などのカフェ(電源席あり店舗)
  • コワーキングスペース(ドロップイン利用可)
  • 一部の新幹線・特急列車の座席コンセント
  • 空港ラウンジ・出発ゲート付近の充電スポット

カフェの電源席は数が限られているので、混雑しやすい時間は避けたり、事前に電話で確認しておくと安心です。
充電器が手に入らない場合の最後の手段として、コンビニでUSB PD対応の小型充電器を買う方法もあります。
ローソンやファミリーマートなどで扱いが増えています。


代用充電器を選ぶときの安全ポイント

代わりの充電器を使うときは、以下の2点を必ずチェックしましょう。
これだけ守れば、「使ったらPCが壊れた」というトラブルはかなり減ります。

電圧・電流・ワット数の確認方法

純正のアダプターの底面か側面に、こういった表示があります。

INPUT: 100-240V ~ 1.5A 50/60Hz
OUTPUT: 19.5V ⎓ 3.34A

OUTPUTの数値が代用品選びの基準です。
3つの数値の意味と選び方を整理します。

数値意味代用品の選び方
電圧(V)電気の圧力完全一致が必須(ズレると回路損傷のリスク)
電流(A)電気の流れる量同じかそれ以上を選ぶ
ワット数(W)出力の大きさ(V×Aで計算)同じかそれ以上を選ぶ

OUTPUTが「19.5V ⎓ 3.34A」なら、必要ワット数は 19.5 × 3.34 ≒ 65W です(出典:UGREEN「ノートパソコンを充電するには何ワット必要?」)。
W数が高い充電器を使ってもPC側が必要な分しか受け取らないため、過剰でも問題ありません。
ただしW数が大幅に低い充電器を使うと、充電速度が落ちる・充電されない状態になります。

PSEマークと安全認証の見方

日本で販売されるACアダプターや充電器は、電気用品安全法(PSE法)に基づきPSEマークの表示が義務付けられています。
製品本体またはラベルに「PSE」の文字と丸型・菱形マークが印字されているものを選びましょう。

PSEマークのない製品は、法的に「販売が認められていない製品」に該当します。
過電流・過電圧・過熱による発火リスクがあり、万一PCが故障しても製品への補償請求が困難です。

信頼性の高いサードパーティブランドとして参考になるのは次の3社です。

  • Anker(アンカー):ISO認証取得・安全回路搭載で実績多数
  • UGREEN(ユーグリーン):PSE認証取得・コスパに優れたラインナップ
  • エレコム・サンワサプライ:国内流通・PSE認証・充実したサポート

逆に、Amazonや通販サイトで極端に安価(500円以下など)な無名ブランドの互換アダプターはPSEマークが偽装されているケースも報告されています。
レビュー数が極端に少なく、販売元の情報が不明瞭な商品は避けるのが無難です。

なお、保証期間中のPCに非純正充電器を使用し故障した場合、「充電器起因の故障」として保証対象外と判断されることがあります。
保証期間中は純正品の使用を推奨します。


スポンサーリンク

メーカー別・代用充電器の互換性まとめ

「自分のPCで実際に使えるか?」を確認するために、主要メーカー別の互換性をまとめました。
必要なワット数が機種によって大きく異なる点が重要です。

MacBook(Apple)の場合

MacBook Air・MacBook Pro(2017年以降)はほぼすべてUSB-C対応です。
機種別の必要ワット数の目安は次の通りです。

機種必要ワット数(目安)
MacBook Air(M1/M2/M3)30W〜45W以上
MacBook Pro 13インチ61W以上
MacBook Pro 14インチ96W以上
MacBook Pro 16インチ140W以上

MagSafe 3搭載モデル(2021年以降のMacBook Pro等)でもUSB-Cポートから充電できます。
急速充電にはなりませんが、代用として十分機能します。
USB PD対応のUSB-C充電器であれば、メーカーを問わず使用できます。

Windows機(Dell / HP / Lenovo / Surface)の場合

Windows機は機種によって対応状況や必要ワット数が大きく異なります。
自分の機種を購入・使用前に必ず確認してください。

メーカー・シリーズUSB PD対応目安ワット数
Dell XPS 13/1565W〜130W
Dell Inspiron(旧型)△(機種による)65W〜90W
HP Spectre x36065W〜100W
HP EliteBook(2019年以降)65W〜90W
Lenovo ThinkPad X/T/E(2018年以降)65W〜100W
Surface Pro(全シリーズ)×(Surface Connect専用)専用アダプター必須
Surface Laptop 5/6○(USB-Cも可)65W以上

Surface Laptop 5以降はUSB-Cからの充電に対応していて、代用が可能です。
一方Surface Proシリーズは専用コネクタが必須のため、代用品の選択肢が最も限られます。
Surface Proを使っている場合は、メーカーの純正品または認定互換品を選ぶのが安全です。


やってはいけない代用方法と壊れたときの対処法

代用品の選択を間違えると、PCが壊れるだけでなく発火・焼損のリスクもあります。
「何をしてはいけないか」を先に知っておくことが、安全な代用への近道です。

絶対にNGな代用方法

次の3つはどれか1つでも行うと、取り返しのつかないトラブルにつながる可能性があります。

  • 電圧が違うアダプターをコネクタ形状だけで使い回す:たとえば19.5V仕様のPCに16Vのアダプターを接続すると、電圧不足でPC回路が誤作動し、最悪の場合マザーボードが破損します
  • PSEマーク非表示・極端に安価な無名互換品を使う:安全回路が省略されており、過熱・発火のリスクがあります。非PSE品充電器による発火・焼損の事例は国内でも消費者庁に報告されています
  • 「昇圧ケーブル」や「自作コネクタ変換」によるDIY代用:USB-Aポートから昇圧モジュールでDCジャックに変換する方法は、電圧制御が不安定で過電圧が発生するリスクがあります。PC内部の保護回路がこうした不規則な電源入力に対応していないケースが多く、修理不能な損傷を招く可能性があります

専門知識があっても、自作・改造系の代用は推奨しません。
急ぎの場合は次の正規ルートを利用してください。

充電器が壊れた/紛失した場合の正規購入ルート

まず純正品の型番を確認します。
純正ACアダプターに印刷された型番(Dellなら「DA65NM111-00」など)を控えたうえで、次の入手先から選びましょう。

入手先特徴
メーカー公式オンラインストア純正品で確実。届くまで2〜3日かかることも
Amazon型番検索でヒットしやすい。PSE認証表記と出品者を必ず確認
家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラ等)当日手に入る。PSE認証済みの互換品も揃っている

今日中に充電が必要な場合は、コンビニでUSB PD対応の小型充電器を購入し、USB PD対応機種であれば即日対応できます。
純正品が届くまでの対応として十分機能します。


まとめ:この記事の要点

  • USB PD対応かどうかが最初の分岐点:USB-Cポートの⚡マークか仕様ページで確認。Surface ProなどUSB PD非対応機種は専用アダプターと極性確認が必須
  • 代用品の選び方:電圧一致・W数以上・PSEマーク確認:電圧のズレは回路損傷のリスク。PSEマークのない製品は日本の安全基準を満たしていないため、Anker・UGREENなど認証済みブランドを選ぶ
  • GaN充電器の常備が「忘れ問題」の根本解決策:65W GaN充電器1台でPCとスマホを同時充電でき、純正アダプターより大幅に軽量。職場・出張バッグへの常備が最もコスパの高い長期対策
シェアしていただけると励みになります!
  • URLをコピーしました!
タップで読みたいところにジャンプ